観音菩薩が衆生を救う時に33の姿に変化することに由来するという西国三十三所。三十三か所を巡拝することで現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できるとされるとされている。番外札所も含めほとんどすべてが近畿2府4県に点在するが、「谷汲さん」で親しまれる第三十三番札所の谷汲山・華厳寺だけは岐阜県にある。
西国三十三所巡礼は札所番号に関係なく巡っても大丈夫ではあるが、この最東端の華厳寺、満願を報告する「満願堂」、御朱印を押した笈摺などを奉納する「笈摺堂」、そして巡礼の締めくくりとされる「精進落としの鯉」があり、満願・結願(けちがん)の地として最後に訪れる人が多いようだ。
そんな重要な巡礼の地である華厳寺、飛騨・美濃紅葉33選にも選ばれており、11月中旬から12月初旬にかけてはとても紅葉が美しい。西国三十三所巡礼者ならずとも、この目を奪われるほどの紅葉は一見の価値がある。境内のみならず、駐車場から寺に至るまでの参道の紅葉もとても見事だ。
>> 谷汲山華厳寺
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