佐久島 イーストハウスと島東部

 

>> 佐久島 おひるねハウスと島西部 から続く

島西部のおひるねハウスと対を成すような存在なのが、東部にあるイーストハウス。おひるねハウスが黒だったのに対し、イーストハウスは眩しいほどの真っ白だ。青い空にとても映える。
イーストハウスは、その南に位置する大島へと続く桟橋の途中にあるのだが、この周辺の海はとても透明度が高い。その透明な海の中を大島へと続く電柱が並ぶ風景は、ちょっと『千と千尋の神隠し』の世界を思い出させる。

おひるねハウスとイーストハウス以外にも様々なアート作品あふれる佐久島だが、そのふたつのハウスの中間あたり、大浦海岸のカモメの駐車場もまた海に映える作品だ。この写真ではみんな向かって右を向いているが、風でクルクルと回るので、風向きによってカモメの向きも変わる。

西港、東港、それぞれの港にあるレンタサイクルを使えば一日でぐるっと見て回れるくらいの広さ。信号機もコンビニもない島で、ゆっくりと流れる島時間を楽しんだ。

佐久島 おひるねハウスと島西部

知多半島と渥美半島の間、三河湾に浮かぶ日間賀島、篠島、佐久島。
そのひとつ佐久島は「アートの島」として知られ、島内に様々なアート作品が並ぶ。そんな佐久島アートを代表する作品のひとつが、島の西部にあるおひるねハウスだ。
佐久島は愛知県西尾市一色港と船で結ばれており、西港と東港のふたつの港があるが、おひるねハウスは西港から歩いて10分ほど。彼岸花咲く道を通り抜け、辿り着いた。黒い箱が9つの“部屋”に仕切られており、そのひとつに入ってただ静かに海を眺めて潮騒に耳を傾けるだけの時間。心が整ってくるのを感じる。
アートだけでなく古い町並みも魅力で、島の西側には黒壁の家が並ぶ。おひるねハウスの黒はこの黒壁がモチーフだ。
島西部を歩いていると、初めて来たのにどこかで見たことのあるような気がする古民家を見つけた。動物写真家の岩合光昭さんが監督された映画『ねことじいちゃん』のロケ地だった。

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倉敷珈琲館でマンデリン

ちょっと前に、青春18きっぷを使って尾道へ行った(青春18きっぷで尾道へ 真夏の尾道散歩編)。でも、まだ18きっぷは残っている。どうしようかなと考え、そのときは素通りした倉敷をめざしてふたたび山陽本線に乗り込んだ。美観地区にある焙煎珈琲専門店の倉敷珈琲館でコーヒーを飲むために・・・。
お盆の真ん中を過ぎたとは言え、本数も少ないし、めちゃくちゃ混雑するし、やっぱりまだまだ姫路や相生から西はなかなかの難関。だからといって、前回と同じことをするのもおもしろくないので(青春18きっぷで尾道へ 和気駅乗換編)、今回は赤穂線を経由。赤穂線を走った後、岡山からいったん山陽本線に出て倉敷を経てから伯備線に入るという経路を辿る列車に乗った。京都から、前回の尾道よりも目的地が手前なので、気分的にはだいぶんラク。

コーヒーが目当てとは言え、倉敷でじゅうぶん滞在時間があるので、まずはぶらりと美観地区を散歩。モネの「睡蓮」を所蔵する大原美術館にも立ち寄り、美しく咲く実際の睡蓮も楽しむ。ちなみにこの工芸館横に咲く睡蓮、クロード・モネの自宅庭園から株分けされたものだとか。

そして目当ての倉敷珈琲館へ。
濃厚な珈琲にリキュールとハチミツを加え、生クリームをたっぷりと落した「琥珀の女王」というメニューの大ファンなのだけど、夏季は残念ながらこのメニューは注文できない。その代わり、マンデリンを使ったアイスコーヒーがとてもおいしい。江戸時代の建物を改築した店内で、ゆっくり、ゆったりした時間の流れを楽しんだ。

青春18きっぷで尾道へ  真夏の尾道散歩編

尾道は、駅を出たらすぐ目の前が海。信号を渡ると向島行の渡船のりばがあり、いきなり旅気分が高まる。真夏の炎天下なのも気にせず、散歩を始める。
坂の町なので、坂をあがるたびに景色が広がってくる。千光寺山周辺は、入り組んで迷路のよう。なんとも不思議な雰囲気のお店がいくつもあり、そんな佇まいとあわさってちょっと異世界気分。
猫の細道で猫の置物に気を取られていたところ、ふくろうがいたのには驚いた。
ゴールはやまねこカフェで「はっさくビア」。
尾道プリンは売り切れてしまっていたので次回のお楽しみ。
18きっぷで京都から片道5時間かつ日帰りのハードな旅。それでも尾道にはゆっくりと4時間ほど滞在できた。